彼氏や夫が飲みすぎる! とお悩みの方、結構いるのではないでしょうか。
なんであんなに毎晩毎晩、自分を失うまで飲んでしまうのか? その心境に至ったことがない方は不思議で仕方ないと思います。
健康的にも心配ですしね。
また、お酒を飲みすぎて、へべれけになって、話ができなくなるほどでは、しかもそれが毎回では、手助けするのも大変ですし、こちらの話を聞いてもらえなくて困ります。
あなたの彼や夫はいかがでしょうか。
どうしてお酒を飲みすぎてしまうのでしょうか。
どうしたら飲みすぎを控えてもらえるでしょうか。
あなたになにかできることはあるでしょうか。
以下の項目から考えていきたいと思います。
お酒の適量ってどのぐらい?
お酒の適量といわれても、割り出すのはなかなか難しいことです。
アルコールを受け付ける体質の人、受け付けない体質の人、その人の体型、当日の健康状態、病気・・・などの理由によって、ひとりひとり、その日その日で違うからです。
とはいえ、一応の目安はあります。
厚生労働省がうたう「健康日本21」の中では、アルコールの適量は純アルコールに換算してひとり1日20gとしています。
これがどのくらいの量かといいますと、ビールで中瓶1本、日本酒1合、ウイスキーダブルいっぱい、ワイン1/4本、缶チューハイ1.5杯となっています。
意外と少ないと思いませんか? 飲みにいったら、ビールなんてかけつけ5杯はいくよ、ワインだったら3本は開けちゃうね、俺は強いからいいんだよ、といったような、強気の方は少し危ないと思ってもいいかもしれませんね。
お酒を飲みすぎる原因
では、なぜお酒を飲みすぎるのでしょうか。
例えば食事であれば、食べ過ぎ・・・といっても限度がありますよね。
また、毎日毎食食べすぎる方もいらっしゃらないと思います。
けれども、お酒は違います。
お水やお茶であれば、飲む量に限度がありますが、お酒は立てなくなるほど飲めてしまいます。
許容量を超えて、自分をなくしてまで飲む原因は何なのでしょうか。
そこにはどんな理由があるのでしょうか。
いくつか探ってみたいとおもいます。
あなたの夫・彼氏はいずれかに当てはまりますか?
辛いことや嫌なことを忘れたい
アルコールを摂取し、酔うと、楽しい気分になる傾向の人は、「辛いことや嫌なことを忘れたい」から飲むことがあります。
現実から目をそらすことができるツールとして、アルコールを使っているのですね。
学校や職場で、自分にとっておもしろくない、辛いこと、嫌なことがあったとします。
でも自分ではそれをどうすることもできなくて、アルコールを摂取し、結果、飲みすぎの状態になるのです。
そうして不安や鬱々した気持ちを、一瞬でもどこかに追いやっているのです。
こういう方には、ただ、飲むのを控えた方がいいよ、というだけではききません。
だって、自分だってすでにそう思っているはずですから。
飲んでいるときにご機嫌な顔をしているのは、その反面飲んでいない時の辛さがきついということなのです。
飲みすぎをやめるには、その「辛いことや嫌なこと」をいかになくすか、そこから逃れられるか、あるいは問題と向き合って解決するかが必要になってきます。
リラックスしたい
日々超特急で忙しく過ごしている人も、お酒を飲みすぎる傾向があります。
やることが朝から晩まで続き、緊張状態を強いられていると、体も心も疲れます。
アルコールにはリラックス効果がありますから、それを求めて飲み始めるのですが、あまりに疲れていて、お酒のふわっと酔う感じを求め、どんどん飲んでしまうのです。
そうすると、深酒になってしまい、二日酔いをはじめ、次の日起きれないなど、生活に影響が出て来てしまいます。
人はいついつまでも神経を張っていられないものです。
あれもこれもやることが積み重なり、ずっと集中していたり、気を張り詰めていると、体もそうですが、心も疲れます。
そうすると、その分、体や心を癒されたくなるのです。
その振れ幅が大きいと、アルコールを飲みすぎてしまいます。
こういった方は、とにかくやることを減らさなければなりません。
そんなの無理、全てきちんとこなさないと、と思っているかもしれませんが、人の行動には、放っておくと必ず無駄が出てきます。
例えば家事にしても、もっと効率的な方法はないでしょうか。
仕事はいかがですか。
このように、やるべきことを精査し、省けそうな無駄を省いて、日々の生活にもう少し余裕を持たせましょう。
リラックスの時間も、意識して設けるようにしましょう。
そうすることで、メリハリのついた毎日がもう少し楽に送れるようになります。
付き合いで先輩や上司に進められる
新入社員や若いサラリーマンに多いかと思いますが、(それでも一時期よりは減っているようですが)、先輩や上司に飲みに誘われて、そこでお酒を進められることも多いかと思います。
日本ではまだ、目上の人に対してお酒をつぐ文化がありますし、その先輩や上司の人となりによって、「手酌で」ということもあるでしょうし、「お互いに注ぎ合う」ということもあるでしょう。
手酌で、といわれたら、自分のペースで飲むこともできますが、「お互いに注ぎ合う」タイプの人は断るのがなかなか難しく、自分のアルコールの許容量を超えて飲んでしまう、ということも多いのではないでしょうか。
断りたくても、新人の分際でそんなことはいえない・・・、と思っていらっしゃるかもしれませんし、気弱な人だと、断るよりも受け入れてしまった方が簡単なので、自分の意思とは反対に酌を受けてしまうこともあると思います。
アルハラの可能性は?
特定非営利活動法人ASKおよびイッキ飲み防止連絡協議というところでは、アルコール・ハラスメントとして以下の5項目をあげています。
・お酒の摂取を強要すること。
これには、先輩や上司からの圧力や、学生であればサークルや部の伝統として、あるいは何らかの罰ゲームも含まれます。
・「イッキ」。
よく若い人が集まる居酒屋さんで「イッキ、イッキ」とか、アルコールを飲むための掛け声などを聞くこともあるかと思います。
これもアルコール・ハラスメントにあたります。
・酔い潰しをさせる。
酔わせるとわかっていて、その人の許容量を超えてアルコールを摂取させるのもアルコール・ハラスメントです。
酔いつぶすことが目的なので、吐くこと、具合が悪くなることを前提とした事案もあります。
これは傷害行為にもあたります。
・飲めない人に強要する。
アルコールを一切受け付けない体質の人もいます。
そういった人たちに、「いいから飲め」とお酒を注いだり、お酒以外を飲ませなかったりするのもアルコール・ハラスメントの一部です。
・酔って絡むこと。
これも立派なアルコール・ハラスメントです。
とくに女性にセクハラをしたり、暴言を吐いたり、暴力を振るうこと。
これもあってはならないことです。
こういうような行為があった場合、アルコール・ハラスメントとして訴えることもできます。
もし困っている方がいたら、ぜひチェックしてみましょう。
飲み始めると制御が効かなくなる
ある程度お酒に強い(あるいは強いと思っている)人は、飲み始めると制御が効かなくなることがあります。
その人如何ですが、一定の量を越えると、それ以上いくらでも飲み続けることができるようになってしまい、結果アルコールを摂取しすぎてしまうのです。
だらだらと飲みすぎる傾向がある人におおい特徴です。
そして毎日お酒を飲む人でもないので、アルコールを飲むぞ、という機会があれば、どんどん飲んでしまうのです。
できれば、こういった方には、最初から飲む量を決めておいた方がいいかもしれませんね。
参考になるのは「健康21」の1日のアルコール摂取量。
自分の好きなお酒で構いませんので、徐々に減らしていけると健康的にお酒をたのしむことができるでしょう。
飲みすぎを抑えよう!11個の対処法
飲みすぎを抑えたい、というのは、本人が日々反省していることでもあり、かつどうしたらいいかわからないことでもあります。
毎日毎日酩酊したくない、というのであれば、以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
夫や彼氏にしてもらう対処法
まず本人に自発的に対策を講じてもらう必要があります。
これをすることで、夫や彼氏は、自分がアルコールを飲みすぎている、飲みすぎてはいけないんだ、という意識ができます。
これが重要なんです。
自分の意識の中で、アルコールを摂取しすぎてはいけない、と思ったら、断酒、減酒は成功の可能性が大きく開かれたといっていいでしょう。
そのために、あなたができることもあります。
ぜひ下記を参考に注意を喚起してみてくださいね。
1.飲む前の対策
まずは飲む前の対策です。
飲む前1時間くらいから意識して、酔いにくい食材や飲み物を摂取するようにしましょう。
これをすることで、酔いにくくなるだけでなく、体への負担も減ります。
やはり飲み過ぎの最も恐ろしい点は、長期にわたるアルコールの摂取で体を器官を壊してしまうことなので、できればきちんと対策を打ってから、飲み会にのぞみたいものです。
チーズや牛乳を飲む
まずはなにより、空腹の状態でお酒を飲むのは、最も良いやすいということです。
胃に何かを入れておかないと、アルコールが体にまわりやすいのです。
とはいえ、食べ物なら何でもいい、という訳ではありません(何もないよりもいいですが)。
まず試していただきたいのが「乳脂肪」を含んでいる食材です。
牛乳などは胃の中で粘膜を許可してくれる働きがあります。
その中でも脂肪分が多いのがバター。
ロシアなどでも二日酔い防止の食べ物として使われているんですよ。
チーズもいいですね。
乳脂肪がたくさん含まれているので、アルコールの刺激を和らげてくれます。
ウコンを飲む
ウコンなどの栄養ドリンクも強力な味方です。
飲んだ後でも効果を発揮してくれますが、飲酒前の方が体への負担が少ないです。
さて、なぜウコンがいいかと言いますと、ウコンにはクルクミンという成分が含まれているのですが、これが胆汁の分泌させ、アルコールのアセトアルデヒドを分解してくれるのです。
ウコンを含んだ栄養ドリンクは、インターネットサイトでも購入できますし、気軽にコンビニで買うこともできます。
突然の飲み会に便利ですね。
最近はいくつか種類が出てきているので、自分にあったものを選ぶのも大切です。
いくつか試して、これがいい、というものを見つけてみてくださいね。
2.食事と一緒に飲む
食事とともにアルコールを楽しむのもたいせつなことです。
食事も口に入れるものですから、その分お酒のペースを抑えられるのです。
とはいえ、唐揚げやポテトフライなどばかりを食べていたら、栄養としても足りないですし、カロリー過多で太ってしまいます。
アルコールを飲むときにオススメな食事は、まずはアルコールで失われるビタミンやミネラルを補給できるもの。
ありていにいえば野菜類ですね。
一種類ではなく、何種類かの野菜がはいった一皿を頼んで、ビタミン・ミネラル不足を補いましょう。
また、焼き魚やお肉などのタンパク質もひつようです。
アルコールを分解する肝臓が、それを必要とするからです。
デザートにはフルーツを。
フルーツに多く含まれる果糖がアルコールの分解を助けてくれます。
酔いにくいおつまみを食べる
お酒を飲んでいるときにオススメのおつまみは、やはり酔いにくいもの。
枝豆はその代表格。
夏のビールには欠かせませんよね。
またニンニクやネギなども肝機能の手助けをしてくれるのでオススメ。
胃が気になる方には、オクラ、モロヘイヤ、山芋などネバネバ系の食材が良いとも言われています。
ビタミンB1が多い豚肉もいいですね。
アルコールを分解する際、一番使われるのがビタミンB1。これを補ってくれる豚肉と例えば野菜などを合わせたおつまみは、最強です。
そして飲酒後にはぜひシジミのお味噌汁を。
アルコール分解に必要なアミノ酸が多く含まれています。
3.強い酒は薄めて飲む
ウィスキーなどの強いお酒は、ストレートやロックではなく、ソーダ割りや水割りにして飲みましょう。
アルコール濃度が高いと、まず胃がやられます。
そうするとご飯も美味しく食べられませんしね。
また、アルコール摂取量そのものも増えてしまいます。
飲みすぎにならないよう、(風味を損なわない程度で構いませんので)、強めのお酒はなるべく薄めて飲むようにしましょう。
カクテルなどにしてもいいですね。