毎朝スッキリと目覚めていますか?
中々ベットから起きられない、眠くて仕方がない、寝た気がしない…。
そんな風に感じている人は睡眠の質に問題があるのかもしれません。
今回は睡眠の質を上げるためにはどうすれば良いのか考えてみましょう。
また、そもそも質の良い眠りってどういった眠りのことを言うのでしょうか?
明日からスッキリ目覚められるよう、しっかり読んで理解しましょう!
睡眠は健康にとっても大事
皆さん、健康を維持するために睡眠が大切だということはなんとなくわかっていますよね。
でも具体的に何が睡眠中に起こっていて、健康とどうつながりがあるのか知っていますか?
日中、活動している時には脳はフル稼働していて、古い情報と新しい情報とをとっかえひっかえしながら動いています。
眠る頃には頭の中は書類が散乱したデスクのような状態になっています。
睡眠中はこのデスクの上の書類を整理し、分類し、必要なものは長期的に記憶するものとして、不要なものは削除して、ときっちりと整頓されるのです。
ですからよく眠れば脳内の情報がきちんと整理され、翌朝からはまた効率よく動くことができるというわけです。
更に睡眠中の血圧や血流、体温は低下します。
それは副交感神経が活発になり、リラックスしている状態です。
つまり、スイッチをONからスタンバイに切り替えた感じ。
この状態を作り上げることで疲れも取れやすくなるんですね。
眠っている間にはこのように脳も身体も次の活動のために休んでいる期間なのです。
睡眠をしっかりとらないと脳内も交感神経が活発になって、血圧が高くなります。
血圧が上昇すると心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることにもなるんですよ。
睡眠の質が悪いとこんなことが…!
睡眠が健康にとって大切だということはわかりましたが、じゃあ、たっぷり眠ればいいんだな、と言うと実はそうではないのです。
夜更かししたわけでもないのに翌朝の目覚めが悪かったり、疲れが残っていると感じる時もありませんか?
逆に夜更かししてもなんともない時も…。
一体これはどう言うことなのでしょうか?
その答えは睡眠の質にあります。
質のいい睡眠が取れていると例え睡眠時間が5時間だったとしても身体に不調も出ませんし、すっきりと目覚められるはずです。
睡眠にはノンレム睡眠、レム睡眠、2つのサイクルになっていることはご存知でしょう。
簡単に言うとノンレム睡眠は深い眠りの状態、レム睡眠は覚醒しやすい状態と言えます。
よく眠ったほうがいいからと言って深い眠りのノンレム睡眠だけ必要なのかというとそうではありません。
覚醒しやすいレム睡眠がないとスッキリと目を覚ます事が出来ません。
眠りの質が良いか悪いかは、この2つの眠りのサイクルがうまく働いているかどうかという事なのです。
ですから眠りの質が悪いと何時間眠っても以下のような悩みに直面することになります。
疲れが取れない
先述した通り、睡眠中は本来ならスイッチをONからスタンバイに切り替えて脳も体も休まっている状態です。
疲れが取れないのはこの状態がうまく作れていないから。
つまりリラックスモードの副交感神経が上手く働かずに活動モードの交感神経が働き続けている状態なのです。
原因として考えられるのは精神的なストレスや肉体疲労。
仕事が忙しくて疲れているのに寝ても何度も目が覚めてしまったり、眠りが浅いと感じるならストレスや肉体疲労を疑ってみましょう。
寝た感じがしない
寝た感じがしない、そんな時に考えられる原因は寝すぎや睡眠環境、ホルモンの分泌異常、ノンレム睡眠が少ない、加齢、刺激、睡眠時無呼吸症候群など様々な原因が考えられます。
加齢に伴って睡眠時間は短くなるのが通常です。
ですから子供のように8時間以上も眠っていると浅い睡眠になってしまって熟睡感が得られません。
寝すぎは良くないんですね。
正常な状態だと眠っている間には「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンが分泌され、脈拍や体温、血圧が低下して身体が深い眠りであるノンレム睡眠の状態に入ります。
そして目覚めが近づくと今度はセロトニンの分泌が活発になり、レム睡眠の状態に。
そのタイミングで目覚めるとスッキリ目覚めることができます。
メラトニンは加齢やストレスで減少してしまいます。
質の悪い睡眠はメラトニンが不足していてノンレム睡眠の状態が減少してしまい寝た感じがしない、という状態を引き起こしてしまうんですね。
朝、体がだるい
体の疲れが取れないのも睡眠の質の悪いせいかもしれません。
先述した通り、目覚めが近づくとセロトニンが分泌されてレム睡眠に入り、そのタイミングで起きるとスッキリとした目覚めを得ることができますが、逆にメラトニンが分泌されているノンレム睡眠のタイミングで目覚めると、朝起きた時に怠いと感じる原因になります。
低血圧の人は朝が弱いと聞いたことがあるのではないでしょうか?血圧が低い状態だと朝の目覚めはスッキリとせず、だるさが残ってしまいます。
メラトニンが分泌されている時には脈拍や体温と一緒に血圧も低下している状態ですから、当然低血圧と同様の状態になっているということになります。
朝の目覚めを快適にするためのセロトニンは欠かせません。
セロトニンは音楽を聴いたり、足と呼吸のリズムを合わせたりすると増えると言われています。
足と呼吸のリズムの合わせ方は「2回吐いて、二回吸う」という呼吸をくり返すことで出来るようになります。
ウォーキングやジョギングをこの呼吸のリズムで行えばバッチリです。
朝の目覚めをスッキリするために、少しだけいつよりも早起きして朝は散歩に出かけると良いかも。
日中眠気が強い
ちゃんと眠ったはずなのに、日中眠気に襲われて学業や仕事に影響が出てしまうと本当に困りますよね。
ちゃんと授業や仕事に集中したいのに、眠気と戦っているうちに時間が経ってしまった…なんてことになってしまっていませんか?
こんな困った状況を作ってしまうのも眠りの質が悪いせいかもしれません。
体内時計はご存知ですよね。
人間には体内時計が存在して食事の時間帯にはちゃんと自然と空腹を感じたり、夜になったら眠くなったりします。
眠りを促すメラトニンは通常なら夜眠る時間帯に分泌が高まって夜になると自然に「眠たい」と感じるようになります。
問題はこの状況が日中に起こっているということです。
つまり体内時計が狂ってしまい、間違った時間帯にメラトニンの分泌が高まってしまっているという状態になっているのです。
体内時計が狂う原因は海外旅行の時の時差、光を浴びない環境が続く、ストレスなど様々です。
思い当たる原因を探してみましょう。
睡眠の質を上げるための8個のコツ
睡眠の質が下がってしまったら困ったことが起こるということは理解して頂けましたか?
実際に現在、そんな状況に陥っているという人もいるのではないでしょうか?
多くの人が普段感じていながらもどうすることもできずに毎日を過ごしていることが多いのですが、今からご紹介する8個のコツで睡眠の質を上げることができるので、一度試してみてはどうでしょうか?
しっかりと睡眠をとってスッキリとした目覚めを得ることができれば、代謝率が上がってダイエットの効果も上がり、肌も美しくなります。
仕事や勉強の効率も上がり、精神状態も安定するので、心身ともに満足感を得ることができます。
それでは早速見ていきましょう。
ダラダラ夜更かししない
休日前や大型連休になるとつい夜更かしをしてしまっていませんか?
夜更かしは体内時計を狂わせ、睡眠の質を下げる原因になります。
人間は活動中は興奮状態にあり、知らず知らずストレスを感じている状態になっています。
この状態が続くことで体内時計は今は昼間なんだと誤認識してしまい眠りのサイクルに乱れが生じてしまうのです。
明日は休みだからと言って夜に遊びまわったり夜遅くまで明かりのついた部屋で趣味に高じたりしすぎないように注意しましょう。
必要睡眠時間を知る
睡眠は睡眠時間よりも質の良い睡眠を得ることの方が重要で、例えば8時間眠った人と5時間眠った人がいたとしても単純に8時間眠った人の方がしっかりと睡眠を取れたかというとそうではありません。
例え5時間でも質の良い睡眠を取れていた場合は8時間眠った人よりもスッキリと目覚め、身体の疲労も取れているのです。
ただ、それでも最適な必要睡眠時間というのはあります。
年齢とともに変化するのが通常で、12歳までは10時間または10時間以上、13歳〜18歳は8.5〜9.5時間、成人からは7〜9時間です。
寝すぎるのも睡眠を浅くしてしまう原因になりますから、目安を覚えておきましょう。
90分単位がおすすめ
さて、成人からの最適な睡眠時間が7〜9時間ということがわかりましたが、更に目覚めをよくするための方法として90分単位に睡眠時間を設定することをお勧めします。
これは睡眠の周期に基づいた数字です。
眠り始めるとまずはノンレム睡眠に入り、どんどんと深い眠りになっていきます。
そしてある程度の時間がすぎると今度はレム睡眠に入ります。
これが眠りの1周期になりその時間が90分と言われています。
レム睡眠の時にはメラトニンに変わって覚醒ホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され目覚める準備をしていますからその時に目覚めればスッキリと目覚めることができます。
睡眠時間を決める時には90分×周期数で設定しましょう。
【適切な睡眠時間については、こちらの記事もチェック!】
生活リズムを一定にする
体内時計が睡眠の質と大きく関わりがあることには触れました。
体内時計が狂う原因の一つは生活リズムです。
海外旅行に行った時の時差ぼけもその一つですね。
週末や大型連休などの時にはつい休みが続くからと言って夜更かししたり、寝溜めとばかりに昼間まで眠ったりしていませんか?
そもそも寝溜めは効果がないと言われていますし、むしろ体内時計を狂わせる原因になりますから避けましょう。
寝る前の禁止事項を覚えておく
これまでノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを正常な周期にするためにメラトニンとセロトニン、二つのホルモンの存在が重要であると説明してきましたが、その二つのホルモンの働きを正常にするためにも寝る前にやらない方が良い禁止事項があります。
この禁止事項を守ることで質の良い睡眠を得ることができるので、しっかり覚えておいて実践しましょう。
食事
残業で遅くなったりする人もいると思いますが、夕食は就寝3時間前までにすませるようにしましょう。
胃に食べ物が残っている状態だと胃腸は食べ物を消化しようと動き出します。
活動中には眠れませんよね。
それに食べ物が残った状態で眠ると胃の消化活動は眠っている間は緩慢になりますから胃腸に負担をかけることにもなります。
だから食べ物はちゃんと消費してから眠る方が眠りのためにも身体のためにも良いのです。
胃が食べ物を消化するには2時間〜3時間かかりますから、食事は3時間前までに。
どうして帰りが遅くなってやむを得ない場合は少しでも消化を早くできるように消化の良いものを7分目の量で摂るようにしましょう。
飲酒
眠る前にちょっとアルコールが入ると確かに寝つきがよくなりますが、当然飲み過ぎは逆効果です。
500mlのビールを体内で分解するには食事の時と同様2時間〜3時間かかると言われています。
その間肝臓が動きっぱなしということになりますから、当然良くないことはわかりますよね。
寝る前の飲酒はごく少量にしておきましょう。
カフェイン
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインも当然お勧めできない飲料です。
カフェインにはご存知覚醒作用がありますから寝つきを悪くしてしまいます。
しかも覚醒効果は4〜5時間続くと言われていますからどうしてもコーヒーや紅茶を飲みたいというなら夕方に楽しむようにしましょう。
喫煙
一息つきたい時、落ち着きたい時に煙草を吸うという人もいるでしょうが、実は煙草はリラックスの時に活発になる副交感神経より逆に興奮する時に活発になる交感神経の方が活発になるのです。
煙草に含まれるニコチンにはカフェイン同様に覚醒作用があります。
この覚醒作用のせいでノンレム睡眠が不足してしまうのです。
ニコチンは体に蓄積されてしまうので、喫煙者は寝つきが悪く眠りが浅いと言われています。
三日禁煙するだけで眠りの質が飛躍的に向上した例もあるようですから、急に禁煙は難しくてもまずは本数を減らしてニコチンの摂取量を抑えることから始めましょう。
画面を見る
眠ると決めたらベッドの上でダラダラ起きておくのはやめましょう。
一番多いのはスマホやタブレットを就寝前に使用することだと思いますが、スマホやタブレットは睡眠の質を劇的に下げると言われています。
眠りを促すにはメラトニンの分泌が必要だと先述しましたが、このメラトニンは光を浴びることで正常に働くのです。
つまり人間の体内時計は自然界と共に動いていると言って良いでしょう。
洞窟で過ごしていたような大昔なら必ず朝になると朝日が洞窟内に入ってきて自然と光を浴びるようになっていましたし、夜になると日が落ちて真っ暗になっていました。
だから体内時計も正常に働きやすい環境にあったのですが、現代はどうでしょうか?
夜になれば明かりを灯すこともできますし、朝になってもカーテンで光を遮ることができます。
だから体内時計が正常に働きにくい環境になっているんです。
寝る前のベッドの上でのスマホも同じ。
太陽の光には程遠いのにスマホの光くらいで?と思うかもしれませんがスマホの光も体内時計を狂わせるには充分。
体はまだ昼間だな、と錯覚してメラトニンの分泌を抑えてしまいます。
激しい運動
寝る前の運動はいい場合と悪い場合があります。
仕事が終わってから夜の公園でウォーキングやジョギングをする人は増えていますが、こういった激しい運動は寝る2時間〜3時間前に済ませておきましょう。
ウォーキングやジョギングなどの激しい運動をすると脳や体が興奮状態になります。
つまり、交感神経が活発になっている状態です。
ですから当然寝つきが悪くなり、眠りも浅くなってしまいます。
これではせっかく運動してストレス解消や適度な疲れを得たにもかかわらず、逆に疲れを溜めることになったり、スッキリと目覚められないことがストレスになったりする場合があります。
【他にも眠れない時にやってはいけないことは、こちらの記事もチェック!】
部屋は真っ暗に
メラトニンと光の関係については触れましたよね。
光があるとメラトニンが「昼間だ」と勘違いして分泌を止めてしまいます。
そうすると副交感神経が働かず、交感神経が自分の出番だと出てきてしまい、脳や体は興奮状態になってしまいます。
ですから寝ると決めたら部屋は真っ暗にするのが望ましいでしょう。
どうしても真っ暗が不安だというならその不安がストレスになってしまい眠りを浅くする原因になる場合もあるので、真っ暗にはしないほうがいいかも。
それでも豆電球やベットサイドに弱い明かりをつける程度にしてできるだけ暗い環境を作るように工夫しましょう。
自分に合った寝具にする
質の良い眠りのためには薄暗い寝室の他に寝具に気を使うことも大切。
目がチカチカしそうなあまり派手な寝具よりはベージュやグレーなどの落ち着いた色合いがいいですね。
素材も季節によって夏場なら通気性の良いものや吸湿性の高い素材など、冬場なら軽量で保温効果のあるもの、など寝苦しい状況を作らない工夫が必要です。
気温の感じ方もそうですが、これは良いベッドマットだよ、と紹介されても自分の体重によっては沈みすぎたりすることもあるかもしれませんし、自分にあった寝具というのは個々それぞれ違うものです。
特に枕の高さや柔らかさ
自分に合った寝具にすることも重要だと言いましたが、特に枕はこだわれるならこだわった方が良い寝具の一つです。
テレビショッピングなどでこの枕は安眠枕だと言われる枕がよく出てきますが、それでも自分の頭の高さにあっていなければ肩こりになったりして体の疲れが取れないこともあります。
寝具屋さんでは個人個人に最適な枕の高さを測ってくれるお店もありますから、質の良い睡眠のために枕を新調しようと思うなら、そういったサービスを利用するのも良いですね。
寝る前にリラックスをする
質のいい眠るを得るためには何より寝る前にリラックスできる環境を作り、準備を整える事が1番。
リラックスできる環境は自分で作る事が出来ます。
いくつかご紹介しますからぜひ実践してみて下さいね。
ヒーリングミュージック
音楽療法という言葉を聞いた事があるかと思います。
音楽によって心を動かされたことは誰でも一度はあるでしょう。
例えば、落ち込んでいる時にある曲を聴いたら励まされたとか、ドラマや映画を見ていたら悲しいシーンで切ない曲が流れ出し、それがきっかけで一気に涙腺が緩んでしまったりした事はありますよね。
ですからリラックスできるというヒーリングミュージックを聞けば、自然とリラックスする事が出来るのです。
実はイギリスの音楽療法協会で世界一癒されると科学的に証明された曲があるんですよ。
その曲はマルコニ・ユニオンが作曲した「ウェイトレス」
「ウェイトレス」とは無重力という意味です。
youtubeでも聞けるのでぜひ聴いてみて下さい。
40名の女性被験者に意図的に過度のストレスを与えた状態で複数の音楽を聴かせ、どの曲が1番ストレスレベルを下げるのか実験した所、癒されると言われるエンヤやモーツァルトの曲よりもこの「ウェイトレス」が最も効果があったそうです。
人間の鼓動に近いテンポや周波数にその秘密があるようです。
しかも被験者の多くが眠たくなったと言っていて、安眠効果があるとも言われていま
すから、質の良い眠りにはぴったりですね。
アロマ
アロマオイルやハーブティなど香りにはリラックス効果が高いと言われています。
なぜなら香りの成分は鼻から大脳辺縁系にダイレクトに届くため。
大脳辺縁系には記憶を司る海馬や自律神経、ホルモンをコントロールする視床下部などがあります。
だから自律神経やホルモンのバランスを整えて心をリラックスさせることができるのです。
アロマに使用する精油は何百種類とありますが、質の良い眠りに効果のある精油は、まずは定番のラベンダー。
ラベンダーはリラックス効果のあるアロマとしてはかなり有名なもので紫色の小さな花が集まって直立に咲いている姿も誰もが知っているのではないでしょうか。
ロンドンの老人病院では夜中の徘徊癖があり、睡眠薬を常用していた患者さんにラベンダーの香りを嗅がせたところ、眠りが深くなって徘徊癖もなくなったそうです。
柑橘系の香りが好きな人にはオレンジスイートをおすすめします。
甘くフルーティーな香りで疲れや緊張をほぐします。
爽やかな香りは明るい気持ちにもなれますね。
他にも消化促進や冷え性への効果もあります。
白くて可愛らしい花のカモミールにも安眠効果があります。
カモミールの語源は「大地のリンゴ」という意味で、香りはりんごに似ていると言われています。
子供にもおすすめの香りですよ。
神経を鎮める作用がありますから、副交感神経を活発にさせる効果があります。
オレンジスイートと同じ柑橘系でベルガモットもおすすめの精油の一つです。
「天然の抗うつ剤」と言われるくらいに抗うつへの効果が絶大だと評判です。
これはつまり精神の安定を促す作用があるということですよね。
アロマは精油をアロマディフューザーやアロマランプを使って香りを広げる方法、入浴時に浴槽に数滴入れて入浴する方法のほか、アロマスプレーを作って手軽にふりかける方法もあります。
アロマスプレーは無水エタノール5mlを入れてアロマオイルを6滴入れて軽く混ぜるだけなのですぐに作れますよ。
寝る前にお風呂に入ったらパジャマに着替え、寝室でアロマを嗅いで眠る。
これを習慣にしたらどうでしょうか?
こういった習慣をつけておくと、それが入眠儀式となって身体が眠りのモードを自然に作れるようになってきますから、そういった意味でもとてもおすすめです。
温かい飲み物
寝る前にコーヒーや紅茶などのカフェインを飲まない方が良いと先述しましたが、逆に飲むと安眠効果を高める飲み物もあります。
それはホットミルク、ココア、ハーブティー、生姜湯など、温かい飲み物です。
人は体温が上がる時に覚醒して下がる時に眠くなるというメカニズムを持っています。
ですから元々冷えている状態では下がりようがないので身体は上手く眠りにつくことが出来なくなります。
冷え性の人に寝つきの悪い人が多いのはそのためです。
小さな子供は眠くなると手足が暖かくなりますよね。
気づきにくいのですが、大人も同じように眠くなると手足が暖かくなります。
それは深部体温を下げるために体内の熱が手足に集まって放出を始めるからです。
この熱の放出が入眠には不可欠ですからどうしたって質の良い眠りのためには、眠る数時間前には深部体温が上がっていなければなりません。
それを人工的に上げてあげるために温かい飲み物が効果的なのです。
飲むタイミングはベッドに入る2時間前くらいがベストです。
瞑想
youtubeで配信されている動画の「1分で眠れる4−7−8呼吸法」という瞑想があるのはご存知でしょうか?
この瞑想方法はアリゾナ大学医学部のアンドリュー・ウェイル教授が考案した方法だそう。
医学に関わる人が考案したとあって効果が期待できそうですよね。
瞑想というとなんだか専門的な感じがしますが、動画を参考にすれば意外に簡単に出来てしまいます。
重要なのは478呼吸法と呼ばれる呼吸法。
マインドフルネス呼吸法とも呼ばれています。
マインドフルネスというのは心が穏やかでありながら集中力が継続している状態を表しているそうで、ストレスの軽減や集中力の向上、精神状態を安定させる効果があるそうです。
睡眠前に関わらず、何か緊張するようなことをする前にも活用できそうですね。
この動画は英語なのですがやり方は簡単なので安心してください。
まず口を閉じて4つ数えながら息を吸い込み、7秒間息を止めます。
それから8つ数えながら口から息を吐き切る。
この4−7−8の呼吸を1サイクルとして3回繰り返します。
目を瞑ってやると更に効果がアップするそうですよ。
瞑想は不眠や鬱、疲労感を改善されると研究結果が出ていることもあり、不眠の際に瞑想をするのは科学的にも効果があると証明された方法でもあります。
1分のことですから、毎日ベッドの上ですると良いでしょう。
この瞑想という行為そのものも習慣化すればアロマと同様、入眠儀式として成り立ちます。
すぐには1分では無理だったという人も数日続けると必ず効果が現れると思いますよ。
ストレッチ
ウォーキングやジョギングなどの激しすぎる運動は就寝前にするのは避けた方がいいとご紹介しましたが、寝る前にオススメできる運動もあります。
それは軽いストレッチやヨガです。
どちらもリラックス効果のある運動ですから寝る前にはとてもお勧めなのです。
ストレッチはラジオ体操のような反動をつけるダイナミック・ストレッチではなく、自然な呼吸でゆっくりとするスタティック・ストレッチを行いましょう。
スタティック・ストレッチには筋肉を伸ばす以外に筋肉の疲労を取る効果があると言われています。
緊張した筋肉を弛緩させて副交感神経を高めましょう。
マッサージ
ストレッチも快眠効果がありますが、マッサージもおすすめする快眠方法です。
副交感神経を優位にするためには筋肉の緊張を解きほぐす必要があります。
ストレッチでも筋肉を弛緩する働きがありましたが、当然マッサージにもその効果があります。
三ヶ月先まで予約が一杯というヘッドマッサージ店「悟空のきもち」はまるでジェットコースターの様に寝落ちてしまうことで有名です。
こちらのお店はヘッドマッサージが専門ということで、頭のマッサージをすることでβエンドルフィンやドーパミンなどの快楽ホルモンに刺激を与え、まるで気絶に近いと表される様な寝落ちを利用者に体験させています。
相当気持ちよくてリピーター続出なんだとか。
「悟空のきもち」の様にヘッドマッサージを自分一人でするのは難しいでしょうが、つぼ押しマッサージならどうでしょうか?これなら家庭で毎日できそうですよね。
ツボ押しの道具なら100円均一ででも手に入りますし、それでも手に入らなければ家にある太めのボールペンの背でも全然構いません。
足の裏だったらかかとの中の少し凹んだところ。
手なら手のひらの丁度中心部分。
軽く手を握った時に一番凹む場所です。
耳には耳の上の方に神門がありますし、下の方には頚椎があります。
耳つぼの神門は脳の興奮を落ち着かせ、心身をリラックス効果があるんです。
頚椎は体温を上げる効果があります。
こうして安眠のツボを意識しながらマッサージすれば眠る頃には質の良い眠りに必要な副交感神経が優位に働いているはずです。
頭を空っぽにする
眠っているはずなのになんだか寝た気がしないのは考え過ぎになっていたりしませんか?
例えば子供が遠足前にはなかなか眠れないように、どうしても頭を使ってしまうと脳が休もうとしないのです。
更に「早く眠らなくちゃ」と考えるのも考えれば考えるほど追い詰められて寝付けない状態になってしまいますよね。
極力寝る前は頭を空っぽにするようにしましょう。
脳も体も何もかも全ての機能を停止するつもりで、その位頭を空っぽにしましょう。
それには先述した瞑想も良いかもしれませんね。
睡眠の質を上げてぐっすり眠ろう!
いかがでしたでしょうか?睡眠の質を上げてぐっすり眠るために必要なのは、まず副交感神経を優位にしてリラックスした状態を作り上げることでしたね。
そのための注意事項は
・眠る前は体温が下がらないようにする
・体内時計を常に正常な状態にしておく
これらのことでした。
そのために必要なことは記事の中でちゃんと読み取っていただけたでしょうか?
方法はたくさんありましたからどれか一つでもできることがあればやってみましょう。
質の良い眠りで快眠できるようになれば頭がすっきりとして脳の回転も速くなります。
精神状態も安定しますから、人間関係においてのストレスも大分と軽減されるのではないでしょうか?
良質な睡眠を目指して、ぜひ今日から実践していきましょう!
【眠りが浅い時の原因は、こちらの記事もチェック!】