現代の人は、昔の人よりも疲れているといわれています。
それはなぜだと思いますか?
通勤や通学の際に使う満員電車も、夜遅くまでかかる仕事なども、人間関係よりもスマホやSNSの普及により、複雑になってきていますよね。
そのため、ストレスが溜まることも、心配しなくてはいけないことも増えているのではないでしょうか。
それを解消するための方法の一つがリラックスすることです。
リラックスすることで、疲れを癒して、また明日から頑張ろう!と思えるでしょう。
中には、自分なりのリラックス方法を実践している人もいますよね。
しかし、中には逆効果になってしまう場合もあります。
もちろん精神的には疲れが取れていたり、気分転換になるでしょうが、身体にとっては更に疲れを溜めてしまう行為なんてことも。
今回は、逆に疲れさせてしまう間違ったリラックス方法と、疲れたときに試してほしい効果的なリラックス方法をご紹介していきます。
この記事を参考にして、より高い効果のリラックス方法を手に入れましょう。
あなたのリラックス方法間違っていない?
疲れをとるリラックス方法には、とても多くの種類があります。
ネット検索すれば、山ほど情報が出てくると思います。
しかし、その中には何も効果がないものや、むしろ逆効果になってしまうものもあります。
一見リラックスできそうな方法だったり、あなたの趣味や好みにあったリラックス方法だったとしても、身体は緊張状態に陥ってしまい、さらに疲れてしまう結果になってしまうことも。
それでは身体はどんどん疲れていってしまい、いつもどこかしらが調子が悪いという女王協に陥ってしまいかねません。
だからこそ、本当に効果があると実証されていて、あなたにぴったりのリラックス方法を知ることが、身体にも心にも大切なことなんです。
リラックスは自律神経を高める
人の心や身体のバランスをとってくれているのが『自律神経』だということはご存知でしょうか?
自律神経とは、自分の意識や脳の命令などとは関係なく、循環器や呼吸器などの働きの全てを常にコントロールしています。
その中には2種類の神経があり、仕事をしているときや遊んでいるとき、身体や気持ちが高揚したときにメインで活動する『交感神経』と、眠っているときやリラックスしているときにメインで活動する『副交感神経』の2つの神経の働きによって、成り立っているのです。
2つの神経の働きには、大きく違いがあります。
まず『交感神経』は、主に昼間や活動している時間に活発になり、筋肉や内臓が緊張状態になり、血管が収縮することで体温が下がったり、血圧を上げる効果があるんです。
それとは逆に『副交感神経』は、仕事後のリラックスした時間帯や就寝中などの夜の時間帯に活発になり、心身ともにリラックス状態にさせ、身体の調子を元に戻す効果があるといわれています。
そして、交感神経とは逆に、筋肉や内臓もリラックスさせるので、柔軟になり、血管の収縮も緩みます。
なので、体温が下がる効果や血圧が下がっていくのです。
こうした交感神経と副交感神経が常に交互に働き、コントロールしています。
ただ、この交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れると、ホルモンバランスの乱れや体重増加、血行不良や、肩こりやめまい、女性なら月経痛やPMSがひどくなってしまう可能性を広げてしまうことになるといわれています。
現代人は、このバランスが崩れやすいといわれています。
交感神経の働きばかり活発になり、副交感神経の働きが弱いので、常に緊張状態になってしまい、身体や心が休まるときがありません。
そんなときに副交感神経の働きを活発にさせるには、リラックスをすることなはずです。
実は疲れを溜めてる行動6個
それでは、ここから実際にやってしまいがちな行動をご紹介していきます。
きっとリラックスするためや気分転換のために行っている方法もあると思います。
しかし、ここで紹介する方法は、逆に緊張状態を高め、疲れを溜めてしまう行動なんです。
ただ、気分転換やストレス発散に多少取り入れることは、心にとっては良いこともあるので、完全にやめる必要はないでしょう。
リラックスの方法として考えずに、気分転換の意味で取り入れればいいと思います。
なので、もしリラックスの方法としてあなたが取り入れているものがあったら、ストレス発散や気分転換の方法として取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。
休憩時間にスマホをチェック
少しでも時間ができたら、すぐにスマホをチェックするクセついてしまっていませんか?
スマートフォンには、様々な機能が備わっていますよね。
ニュースをチェックしたり、情報収集やSNSのチェックなど、スマホに執着しすぎている傾向にあります。
仕事をしているときは、頭も体も動かし、色々と物事を考えたり動き回ったりしていると思います。
また、人と仕事について意見を出し合ったり、苦手な人と接する機会もあるでしょう。
そうすると、心も身体も緊張状態になり、ストレスが溜まってしまったり、疲労も溜まります。
その休憩時間にスマホは良い気分転換になると思います。
ゲームをしたり、SNSで情報収集したり、動画などをみることもあるでしょう。
しかし、実はスマートフォンの画面は目に多くの刺激を与え、その過剰な刺激によって秘湯が溜まりやすくなります。
これはパソコンやゲームにもいえることです。
そして、集中して画面を見ることで、姿勢なども悪くなってしまいます。
最近では首が真っすぐになってしまう『スマホ首』なんてものもありますよね。
もし仕事柄、パソコンの画面を見ることが多い人は、とくに休憩時間などにはスマホを観ずに、目の緊張をほぐすようにするといいでしょう。
また、スマホやパソコンの画面ばかり見ていると、目だけでなく脳にまで影響を及ぼし、頭痛の原因になることもあるそうです。
痛いストレッチ
ストレッチは痛ければ痛いほど、伸ばせば伸ばすほど効果があり、コリによく効くと勘違いしている人いませんか?
痛気持ちいい程度の痛さなら問題ありませんが、痛さしか感じないほどの痛みや顔が歪んでしまったり逃げたくなってしまうほどの痛みは、逆に筋肉が緊張状態になってしまうことがあります。
リラックスの手段としてストレッチするのであれば、痛いストレッチは避けましょう。
仕事でずっと同じ姿勢だったときに、思い切り伸びをしたり、肩や頭を回すと、スッキリした感じがすると思います。
固まっていると、あまり伸びた感覚がしないこともあるでしょうが、伸びたり回すだけでも伸びているので、無理に痛いほどストレッチをして、身体を傷めてしまったり逆に筋肉を緊張しやすくしてしまわないように、気を付けましょう。
セルフでストレッチするんは限度があるようなので、リラックスでストレッチをする場合は、一度やり方を調べてみたらいいかもしれません。
熱いお風呂
お風呂やシャワーは、熱いほうがスッキリしていいという人がいますよね。
たしかに、熱いシャワーやお風呂には、交感神経の働きを活発にする効果があります。
そのため、朝やこれから活動したり頑張ったりしなくてはいけないときには、ぴったりです。
しかし、リラックスしたいときや疲れを癒すときには、交感神経の働きはかえって逆効果になってしまうんです。
なので、これからシャキッとして頑張るぞ!というタイミングではない場合には、38度から40度程度の普段よりもぬるめのシャワーやお風呂にゆっくり入るというのが効果的だといえます。
スタミナ系をガッツリ食べる
夏バテやここぞ!というときにスタミナ系のご飯を食べると効果的だと思っている人がいると思いますが、それは注意が必要です。
最近なんか疲れがとれないと感じたときに、スタミナ系のご飯を食べて疲れを吹き飛ばそうと、お腹いっぱいスタミナ系のご飯を食べることって、一見自然な気がしてしまうと思います。
しかし、疲労が溜まっていたりするときって、ストレスから内臓の働き落ちてしまっていることがあります。
そんなときにスタミナ系のご飯をがっつり食べてしまうと、内臓に負担がかかってしまい、逆にストレスになってしまったり、さらなる体調不良を招いてしまうことも。
また、胃腸に負担がかかってしまうと、その周りの筋肉が緊張状態に陥ってしまうこともあります。
そのため、疲れているときにはなるべく内臓に負担をかけないように消化のよいものを食べるようにしたり、お腹いっぱいまで食べないように心がけることがいいそうです。
最近胃腸が弱っているなーと感じたりしたときには、スタミナ系のご飯はやめるか、量を少なめにしたりするようにしましょう。
帰宅後の飲酒
疲れて帰ると、ついついお酒を飲む人が多いと思います。
お酒を飲むと、フワフワしたり気持ちよく眠りにつくことができたり、その日にあった嫌なことを忘れられる気がして、日課になってしまったりするでしょう。
多少のアルコールであれば、リラックス効果は期待できます。
しかし、アルコールの量が多く、体内で分解される前に寝てしまうと、内臓が一生懸命働いている状態で眠ることになるんです。
内臓が働くためには、交感神経の働きを活発にしなくてはなりません。
リラックスするには、副交感神経の働きを活発にする必要があると説明したと思います。
そのため、就寝中の大切なリラックスの時間が訪れません。
リラックスの状態が上手くとれないと、睡眠の質の低下や不調の原因になってしまうことも考えられます。
もし、リラックスのためにお酒を飲みたいのであれば、なるべく寝る3時間前までに終わらせておくことがいいといわれています。
ただ、多量のお酒の場合には消化にも時間がかかってしまうので、一番いいのはお酒以外リラックス方法も考えておくことも必要でしょう。
強モミのマッサージ
自分でする強いストレッチは良くないといいましたが、痛いと感じるほど強く揉むマッサージも、リラックスには適していません。
日常のコリなどがどんどん固まってしまい、固くなってしまった筋肉には、痛みを我慢して強めのマッサージをしないと筋肉をほぐせないと勘違いしている人がいます。
しかし、顔が歪んでしまうほど痛いマッサージは、身体にぐっと力が入ってしまい、マッサージの効果を減少させてしまったり、マッサージの刺激が凝ってしまっている筋肉まで上手に届かなかったりします。
また、刺激が多すぎてしまうと揉み返しにあってしまったり、逆に身体がだるくなってしまって、さらなるストレスの原因になってしまうことも。
もし、どうしてもコリを解消したいというときには、きちんとした専門家にお願いするほうがいいでしょう。
もちろんその場合にも、合う合わないがありますので、強めに揉むマッサージの際には、気を付けたほうがいいかもしれません。
そして、もしセルフマッサージや家族や友人にマッサージをお願いする場合は、強さや長さに注意することをおすすめします。
今すぐ実践したい!ゆったりリラックスする方法19選
間違ったリラックス方法が分かったところで、いよいよ実践してほしい効果的なリラックス方法をご紹介していきます。
とはいえ、ここでご紹介するものの中には、聞いたことのないものや?ほんとに?と思ってしまうものもあると思います。
しかし、どんなに色々なリラックス方法を試してみても、なかなか効果がなかったり、実感できなかったりした経験のある人もいるでしょう。
そんな人は、ぜひこの変わったストレス解消法を試してみてください。
生活をしていれば、どんな人でもストレスは溜まります。
ストレスが溜まらない生活をしている人は、いたとしてもほんの一握りだと思います。
そのため、大切なのはストレスを発散する方法を自分で知っているかです。
それを知っているかいないかでは、生活の充実さが大きく変わってくるでしょう。
また、お金がかからず、手軽にできることも大事です。
いくらストレス発散方法を見つけたとしても、それがブランド品を買うことだったり、旅行だったりしたら、思い立ったときにすぐ実行することはできません。
なので、一人で気軽にできるストレス発散方法を中心に紹介していきます。
ぜひ試してみてください。
作り笑い
まずは自分の体だけで出来る簡単なストレス発散方法からご紹介します。
面白いと思わないときにも、あまり笑いたい気分ではないときにも、無理してでも笑うように心がけましょう。
無理やり笑う『作り笑い』をすることで、だんだんと脳が幸せだと勘違いします。
脳が幸福感を感じることにより、緊張を手軽にほぐすことができ、リラックス効果が発揮されるんです。
そして、偽りでも笑顔を作ることで、周りの人にも良い印象を与えることができるので、ストレスが溜まる機会そのものが少なくなることだっていえます。
ただ、中には無理やり笑顔を作ることで、逆にストレスが溜まってしまうこともあるようなので、自分には向いていないなと思ったら、やめることも必要かもしれません。
親指を咥える
抵抗のある人も多いかもしれませんが、そっと自分の親指を赤ちゃんのように吸ってみてください。
これが意外と効果があります。
人は本能的に親指を吸うことで、赤ちゃんの頃の安心感を感じられるんだとか。
そして、赤ちゃんの頃の安心感を感じるといったことだけではないんです。
親指をくわえるだけでなく、空気をなくしていくイメージで親指を吸ってみてください。
こうすることで、心拍数を下げて血圧を下げる効果のある『迷走神経』が活発になるんだそうです。
とはいえ、人に見られたら恥ずかしいですよね。
なので、人に見つからないような場所でのみするようにしたほうがいいかもしれません。
ちょっとしたときにするストレス発散方法として試してっみることをおすすめします。