日頃から仕事で一日中立ちっぱなしの人はもちろんですが、普段は座り仕事だけど時には一日中立ちっぱなしの人など、仕事で長時間立ちっぱなしというのはなかなか辛いものがありますよね。
しっかりと地に足を付けて立っているのに、数時間も経つとなんだか足の裏やふくらはぎが痛くなってたまらない・・・そんな立ち仕事で疲れてしまった体を癒やすのにおすすめの方法をご紹介します。
立ち仕事で疲れた体を癒やす7個の方法
立ち仕事で疲れてしまった時には、なるべくその日の内に体の疲れを癒やす必要があります。
疲労を翌日以降に残しておくと、倦怠感がいつまで経っても取れず、頭がぼんやりとして仕事に集中出来ません。
年齢が重なってくるほどにその倦怠感は重く、仕事に対する気力にも影響を与えかねませんので、出来るだけその日の疲れはその日の内に癒やすようにしましょう。
疲れを癒やすためのおすすめの方法を7個ご紹介していきます。
1、ストレッチ
ストレッチは、体の疲れを取るのに最も手軽で効果的な方法です。
出来ればお風呂に入って、しっかりとお湯に浸かって暖まってから行うようにしましょう。
入浴後にストレッチをすることでより体がほぐれやすく、また入浴とストレッチの適度な疲労から心地よい眠りにつきやすいです。
立ちっぱなしの時には特に足に疲労が蓄積していますので、足のストレッチを重点的に行いましょう。
ストレッチはあまり弾みをつけて行うと効果が半減してしまいますので、ゆっくりと呼吸を繰り返しながら体を伸ばし、痛くなる直前まできたところで動きを止めて、そのまま数十秒置きましょう。
ゆったりとした曲調の音楽を流しながら行うと、精神的にもリラックスしてストレッチを行うことが出来ます。
また、ストレッチはなるべく時間に余裕がある時に行うようにしましょう。
バタバタと行うとしっかりと全身の筋肉が伸ばされません。
ストレッチは体の中で特に疲れが気になる部分を集中して行うのがおすすめですが、全身の筋肉は繋がっているため、出来れば頭から足にかけてすべての筋肉を伸ばすことをイメージして行うと良いでしょう。
ひとつの動作に30秒程度かけて行うと効果的です。
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好きな時間にしてOK
ストレッチが最も効果的に行えるのは入浴後ですが、何も絶対にお風呂上がりにストレッチを行わなければならないというわけではありません。
ストレッチはいつでも気軽に行えるのが魅力の一つです。
例えば仕事で少し時間が空いた時や昼間の休憩時などに行っても良いですし、家に帰って直ぐにストレッチをしても良いでしょう。
全身をしっかりと伸ばそうと思ったらある程度のスペースが必要ですが、軽く足のストレッチをするだけであれば、どこでも簡単に行えます。
時間や場所の制限がないのがストレッチの何よりのメリットと言えるでしょう。
2、リンパマッサージ
ストレッチ同様に、リンパマッサージも体の疲れを取るには効果的です。
リンパは筋肉が収縮することで自発的に体内に流れていますが、立ちっぱなしで仕事をしていると筋肉の収縮が弱くなり、リンパが滞ってしまいがちです。
体内の老廃物を流す役割のあるリンパの流れが滞ってしまうと、体内に排泄物が蓄積され、それが疲労やむくみの原因となってしまいます。
体から疲れやむくみを取るためには、体内で滞っているリンパの流れをスムーズにしてあげるのが最適な方法です。
そのため、詰まっているリンパを流してあげるのをイメージしながら、両手の指の腹でゆっくりと肌を押しながら滑らせてリンパマッサージを行いましょう。
リンパが滞っているとそれだけ痛みを感じやすいですので、痛みを感じるか感じないか程度に力を入れて流してあげましょう。
一カ所につき何度かリンパマッサージを行い、立ち仕事の時には特にふくらはぎの裏側を重点的に行いましょう。
刺激を与え過ぎない
リンパマッサージで素人がやってしまいがちなのが、気合いを入れてぎゅうぎゅうとリンパを強く押してしまった結果、翌日にリンパが晴れてしまって余計に痛くなってしまうということです。
リンパはとてもデリケートな部分ですので、プロでもない限りは撫でる程度のマッサージに留めておいた方が良いでしょう。
特にお風呂上がりやストレッチの後など、すでに体がほぐれている場合には、そっと優しく撫でる程度でも十分です。
とにかくリンパの詰まりが気になってしまっている時には、下手に自分でリンパマッサージを行わずにプロに流してもらうようにしましょう。
また、顔周りなど場所によってかなりデリケートな部分もありますので、心配な人は優しく指の腹を這わせて撫でる程度で行うと良いでしょう。
3、半身浴
半身浴を行うことで、血行を良くし新陳代謝を高めることが出来ます。
新陳代謝が高まればその分疲労回復の効果もアップしますので、早く体を癒やすことが出来ます。
また、全身浴を行うよりも体を暖める効果もありますので、疲労回復以外にも冷えの改善などにも効果的です。
半身浴で大量に汗をかくことでストレス発散にもなりますし、開いた毛穴から余分な脂質、老廃物や雑菌などをきれいに落とすことが出来ます。
半身浴を行う際には熱すぎないぬるま湯程度でも30分以上浸かることでたっぷりと体を暖めて汗をかくことが出来ます。
その際に、肩を冷やさないように時々肩にもお湯をかけたり、タオルをかけたりして上半身を冷やさないようにしましょう。
下半身が熱いと上半身が冷えることで一見気持ちよく感じるかもしれませんが、半身浴中は上半身も冷やさないようにするのがポイントです。
また、保温力の高い入浴剤を使うとぬるま湯でも十分に暖まることができ、入浴剤やハーブの香りなどで心身ともにリラックスすることも可能です。
水分補給を忘れずに行う
半身浴を行う際には、必ず水分補給を忘れずに行うようにしましょう。
岩盤浴やサウナ同様に、半身浴でも気づかない内に大量に汗をかき、水分を失っていることがあります。
気持ちよく半身浴を行っていて、そのままうっかりと脱水症状で意識を失ってしまわないためにも、水分補給をしっかりと怠らないように注意しましょう。
まず半身浴を行う前に、水を一杯飲んでおきましょう。
そうすることで水分補給と同時に、効率よく汗をかきやすくなります。
半身浴中もお風呂場にペットボルの水などを持ち込んで、時折水分補給を行います。
特に喉が渇いていないと思っても、体からは確実に水分が出ていますので、15分に一回など、時間を決めて水分補給を行うと良いでしょう。
また、時々水分を補給することで、より汗がかきやすい状態にもなりますので、効果的に半身浴を行うことが出来ます。
また、半身浴を終えた後もコップ一杯分は水分を補給しましょう。
4、着圧ソックスを履く
着圧ソックスは、脚に圧力を加えることによって、下肢に余分な水分が溜るのを防いでくれるストッキングです。
そのため、むくみの症状を和らげたり、むくみにならないように防いだりする改善と予防効果があります。
「着圧ソックス」や「圧迫ストッキング」といった名称で、一般的に薬局などで市販されています。
市販で販売されているタイプは比較的圧力が弱めのものが多く、特に就寝中に履くタイプは弱めに圧力が設定されています。
身長や足首周りのサイズを見て、基本的に自分に合うタイプの着圧ソックスを履くことで、効果的にむくみの改善や予防を行うことが出来ます。
また、着圧ソックスでは単にむくみの改善・予防効果以外にも、脚を細く見せるスリム効果があるものも多いです。
黒色の着圧ソックスの場合、履いていると普段よりもやや脚が細く見えるため立ち仕事以外でも日頃から好んで履いている人もいます。
また、医療用では「弾性ストッキング」と呼ばれる着圧ソックスもありますが、入手には医師の診断が必要なのと、市販のものよりもかなり圧力が強いため、自分に合ったものでなければかえって症状を悪化させたり、合併症を引き起こしたりするおそれがあります。
医師の診察を受けた上で、自分に合った弾性ストッキングを使うようにしましょう。
仕事中にもおすすめ
着圧ソックスは、市販では就寝用と日中用とに分かれて販売されていることが多いです。
就寝用では寝ている間に足のむくみを改善してくれますが、日中用は仕事をしながら足に疲れが溜まったり、むくんだりしないように予防してくれます。
立ちっぱなしの仕事をする人に向いていますが、デスクワークで座りっぱなしの仕事をする人にも向いています。
むくみや疲労は心臓から遠い位置で生じやすいので、座りっぱなしの状態の人も実はむくみやすく、着圧ソックスの使用がおすすめです。
5、足枕を敷く
時々、「足が疲れている時には足を高くして寝ると良い」という話を聞きますが、これは確かな情報です。
先にも少し挙げたように、血液やリンパは心臓よりも低い位置に溜まりやすく、反対に心臓の位置よりも高い場所には溜まりにくいという体内の仕組みがあります。
そのため、就寝時など寝ている時には血液やリンパはまんべんなく全身へと行き渡りますが、起きて生活している時にはどうしても下半身にリンパや血液が集中しやすく、足もむくんでしまいやすいです。
昼間足が疲れてむくんでしまっている状態で夜眠りにつくと、枕で頭の位置が高くなっているために、自然と足の位置は心臓よりも低くなってしまっていることがあります。
そうすると寝ている時にも下半身に血液やリンパが溜まりやすくなってしまい、就寝時に足の疲れやむくみを取ることが出来なくなってしまいます。
枕の位置が高い人ほど翌日まで足の疲れが続いてしまいますので、就寝時には足枕を敷いて足の位置を高くしておきましょう。
そうすることで心臓の位置よりも足の位置が高くなり、疲れやむくみが取れやすくなります。
足を上げてお風呂に入るのも◎
足を上げることで心臓の位置よりも高くなり、血液やリンパが溜まりづらくなることはすでに説明しましたが、お風呂に浸かりながら足の位置を高くすることでもよりむくみを取るのには効果的です。
お風呂に浸かることで全身の筋肉がほぐれ、血流が良くなりますが、それに加えて足の位置が高いことで疲れやむくみがより取れやすくなります。
お風呂に浸かりながら足を上げて、ゆっくりとリンパを流すように優しくマッサージしてあげましょう。
そうすることで、翌日に疲れを残しにくくなります。
6、フットマッサージャーを使う
フットマッサージャーは、名前の通り足をマッサージしてくれる機械のことです。
メーカによってさまざまなタイプの商品が販売されていて、ブーツのように足の形をしたフットマッサージャーに足を入れてマッサージするタイプもあれば、くぼみに足をはめこんで、両側や足の裏側から揉みほぐしてマッサージするタイプもあります。
基本的には、ふくらはぎや足首の部分を絞り上げて圧迫し、揉みほぐすことによって足のむくみや血流の滞りを解消してくれます。
安いものでは1万円前後で販売されているので、慢性的な足のむくみや疲労に悩まされている人や、着圧ソックスではそこまで効果を感じられないという人はこのフットマッサージャーがおすすめです。
最近では小型のものも出てきていますので、リビングに置いておいても比較的幅を取らずに使用することが出来ます。
また、一々自分の手でマッサージをするのが大変だという人や、頻繁にマッサージに通うには費用が掛かるという人には、一度購入すれば比較的長く使えるフットマッサージャーの方が経済的で手間もかからずに良いかもしれませんね。
フットマッサージャーを使って足を揉みほぐしながら、同時に読書やテレビ鑑賞などが出来ますので、片手間に行えることでもおすすめです。
脚痩せも期待出来る
フットマッサージャーが家にあると、毎日足が疲れた時やむくんだと感じた時に直ぐに足を揉みほぐすことが出来ますので、慢性的に足がむくむ心配がありません。
そのため、必要以上に足が太くなってしまうこともなく、常に足の血流が良くなることで脚痩せの効果も期待出来ます。
とはいえ、特に足が疲れたと感じていないのに毎日わざわざフットマッサージャーを使ってしまうと、逆効果になってしまうおそれもありますので、毎日足がむくむようなことがない限りは、そこまで頻繁に使い過ぎるのも控えた方が良いでしょう。
例えば仕事の日はフットマッサージャーで脚をほぐし、休日には使用を控えるなど、自分なりにメリハリをつけることで美脚や足の健康を保つことが出来ます。
7、湯船に浸かる
立ち仕事をしていると、足だけでなく首や肩、腰回りなど全身が疲れてしまうことも多いですよね。
足のむくみだけであればマッサージやフットマッサージャーを使えば取れますが、全身ともなると一度で疲れを癒やすことは中々難しいでしょう。
とはいえ、手軽に全身をリラックスさせて疲労の回復をはかることも出来ます。
一日中立ち仕事を終えた後には、お湯を沸かしてゆっくりと湯船に浸かりましょう。
長時間湯船に浸かる場合には半身浴がお勧めなので、ぬるま湯をおへその少し上辺りまで溜めて、水分補給をしっかりとしながら浸かります。
そこまで長時間お湯に浸からないという人は、暖かいと感じる程度のお湯に肩までしっかりと浸かって体を暖めましょう。
暖かいお湯に肩までつかることで、一気に全身がリラックスして体の疲れを癒やすことが出来ます。
入浴剤やハーブがあればそれも入れて、ゆっくりと全身を暖めながら軽く腕や足をマッサージしてほぐしましょう。
お風呂に浸かることは、それだけで全身の血流を良くして、さらには精神的にもリラックス出来ます。
「風呂は命の洗濯」ともいうように、湯船に浸かることは良い気分転換にもなりますし、心身共に休めることが出来るので、最も手軽に体の疲れを癒やすことが出来ます。
冷え改善にもなる
湯船に浸かることで、全身の筋肉がほぐれて血流が良くなります。
全身にまんべんなく血液が行き渡ることで、ぽかぽかと体が暖まり、冷えの改善にも繋がります。
冷えは血行不良から起きることが多く、体が冷えるとそれだけむくみや肥満、病気などの原因となってしまいます。
そのため、日頃から冷えの予防をするためにも、出来るだけ毎日湯船に浸かって体を暖めることが大切なのです。
また、冷え性の人は試しに毎日湯船に浸かってみて下さい。
毎日しっかりと湯船で体を暖めていれば、その内に冷えの改善が出来てくるはずです。
一々病院やマッサージに通うこともなく、最も手軽に出来る冷えの予防が湯船に浸かることですので、なるべく毎日浸かるようにしましょう。
疲れにくくする予防法
立ち仕事で体が疲れてしまった時には、湯船にゆっくりと浸かったりマッサージを行ったりして出来るだけ翌日に疲れが残らないようにした方が良いですが、それ以前に一日立ち仕事をしても疲れにくいように予防をすることが大切です。
仕事をしている時から疲れにくいようにしておけば、一日が終わった後に体がそこまで疲れ切ってしまうことはありませんし、また簡単な手入れ程度でしっかりと疲れを取ることが出来ます。
風邪を引かないように日頃からうがいや手洗いといった予防をするのが大事なように、疲れもまた、予め予防をしておくことで疲れにくい体を作ることが出来ます。
予め予防を心がけて立ち仕事をしても疲れにくい体を作っておきましょう。
中敷きを利用する
最近では、立ち仕事の際に足が疲れにくいビジネスシューズが販売されるようになりましたが、それだけ立ち仕事で足の痛みや疲れを感じている人が多いということが覗えます。
足病医学協会の統計によれば、およそ4人の内3人が一生の内最低一度は深刻な足の痛みを経験するとされていて、それだけ長時間の立ち仕事は体に負担がかかっているのだということが分かります。
年齢を重ねるとさらにその痛みは深刻なものになるとのことで、立ち仕事の際には靴に中敷きを敷く人が増加しているようです。
まったく中敷きがない状態で靴を履いていると、ぺたんと足が地面にくっつく形になり、一見バランスが取れているように思えますが、実は足にはかなりの負担がかかっているため、長時間立ったままの状態では苦痛になってきます。
自分の足の形に合った中敷きを利用することで、立ちっぱなしの状態でも足が痛みにくくなり、また負担も少なくなるため長時間の立ち仕事にも耐えられるようになります。
日頃からビジネスシューズには中敷きのあるタイプの物を選ぶようにすることで、仕事中の足の疲れを軽減することが出来ます。
普段から運動する
普段から運動不足の人は、少し立ちっぱなしの状態になっただけでも直ぐに疲れてしまいやすいです。
その原因として、筋肉痛が挙げられます。
普段何も運動をしていないと、仕事中に正しい姿勢を取り続けたり、立ち続けたりすることで使われていない筋肉をいきなり酷使することになり、仕事が終わる頃には主に足が筋肉痛になってしまっています。
しかし、運動ではなく単なる立ち仕事で筋肉痛になったとはあまり考えにくいため、「立ちっぱなしで疲れてしまっただけだ」と思い、しっかりとマッサージをほどこす人がいますがそれは間違いです。
疲れやむくみならばまだしも、筋肉痛の状態になっている時に強く揉み込むことはさらに筋肉に負担がかかってしまうため、余計に症状が酷くなってしまいます。
一方で、普段から定期的に運動をしている人は少々立ちっぱなしで仕事をしたところで、筋肉痛になることはなくせいぜい少し足が疲れる程度です。
その場合は軽く湯船に浸かり優しくマッサージをするだけで翌日には疲れが取れますので、疲れにくい体を作るためにも普段から定期的な運動を行うように心掛けましょう。
正しい姿勢をとる
立ったままの姿勢でいる時に、真っ直ぐに伸びた正しい姿勢よりも、猫背の方が楽だという人がいると思います。
例えば片足に重心を預けた姿勢でいたり、やや猫背気味で立っていたりと、確かに自分に楽な姿勢でいる方が疲れにくいイメージがありますが、実はそうではありません。
そもそも、猫背や片足に重心が偏った状態の方が楽だという人の場合、誤った姿勢でいることに慣れてしまっている状態と言えます。
猫背や姿勢が悪い状態で慣れてしまうと、だんだんと骨盤や背骨に歪みが生じてしまって、後になってから矯正するのが大変ですし、また傍から見た時の立ち姿がみっともなく映ってしまいます。
そのため、立っている時には正しい姿勢で立つことを心がけましょう。
背筋を無理のない程度に伸ばし、腹筋に力を入れて、少し胸を張り、顎を引いた姿勢が正しい姿勢ですが、日頃から正しい姿勢を取らない人は、正しい姿勢に慣れるまでが中々大変だと思います。
背中や腰が疲れてしまい、長時間正しい姿勢の状態でいることが辛くなってくることでしょう。
そのため、慣れるまでの間は正しい姿勢を数分キープしたらいったん楽な姿勢にし、少し置いてからまた正しい姿勢を数分キープするといったように、少し休憩を入れながら正しい姿勢を取る癖をつけていきましょう。
慣れてくると、正しい姿勢でいる方が疲れにくくなります。
立ち姿勢を工夫する
よく、「背筋をピンと伸ばした状態が正しい」姿勢だと聞きますが、背筋は本来S字型に緩くカーブをしているため、真っ直ぐに伸ばしてしまうと無理な姿勢となり、長時間その状態を維持するのが辛くなってしまいます。
そのため、立っている時の姿勢はあくまでも自分に負担の掛からない程度に正しい姿勢を取ることが大切です。
正しい姿勢で最も分かりやすい例としては、壁に背中を預けた状態で立ちます。
べったりと背中を預けるのではなく、軽く預ける状態で、自分が辛くない程度の姿勢があなたにとってのちょうどよい姿勢となります。
また、立っている時にはピッタリと足をくっつけるのではなく、少しかかとを開くようにすると重心のバランスが保ちやすくなります。
正しい姿勢にこだわりすぎると長時間の姿勢のキープはかなり辛くなってしまいますので、ある程度背筋の伸びた姿勢で、自分なりに負担が少ないような立ち姿勢を工夫しましょう。
そうすることで、無理なく立ったまま長時間正しい姿勢をキープすることが出来ます。
爪先立ちをする
長時間は無理でも、時々爪先立ちをすることで体の疲れを軽減することが出来ます。
爪先立ちをすると、足首やふくらはぎ、太ももといった筋肉が鍛えられます。
足の筋肉が鍛えられると、長時間立ったままの姿勢でいても筋肉痛になることがなくなり、また疲労を感じにくくなります。
さらに、ふくらはぎに筋肉がつくことによって、足の血行が良くなるためむくみにくくもなります。
立ったままの姿勢の時に、時々十数秒爪先立ちの状態をキープするといった小さな運動を行うと、足の筋肉が鍛えられ、さらには美脚やダイエットの効果にも繋がりますのでおすすめです。
むくむ人は水分をこまめに摂る
むくみは水分不足によって起こりやすくなります。
長時間立ちっぱなしで仕事をしていると、血液の循環が悪くなって、血管から細胞間への水分の流入が多くなります。
また、細胞間から血管への水分の回収も悪くなるために、細胞間液が過剰になってしまいます。
さらには、重力によって水分が下半身に溜まりやすくもなるため、それらが原因で特に足にむくみが起こりやすくなってしまいます。
これを解消するには、水分をこまめに摂ることが大切です。
むくみは体内の水分が原因なので、むしろ水分を摂らない方が良いのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、水分を摂らないと体が水分不足の状態に陥ります。
水分不足に陥ると、体内ではより水分をこれ以上外に排出しないようにと体に水分を溜め込もうとします。
その結果余計にむくみが生じてしまうため、むしろこまめな水分補給をすることで水分不足を防ぎ、適度な水分の体外への排出を促さなければなりません。
ですから、立ちっぱなしで仕事をしている時にも、こまめに水分は摂るように心がけましょう。
立ち仕事って疲れますよね
スーパーの試食販売やデパートでの接客業など、立ち仕事にもさまざまな種類がありますが、どの立ち仕事も足腰が疲れてしまいやすいですよね。
特にあれこれと動き回るでもなく、長時間同じ場所に立ちっぱなしの仕事をしている人では、その日の天候や体調なども関係して貧血を起こしやすくなったり、体調を崩してしまいやすくなったりもします。
座りっぱなしも足腰が辛くはなりますが、立ち仕事では全身が疲労に襲われるため、大変な仕事と言えるでしょう。
足腰に疲れが溜まりやすい
立ち仕事では、特に足腰に疲れが溜まりやすいです。
重力の関係で下半身がむくみやすかったり、心臓よりも低い位置の腰や足にリンパや血流が溜まりやすくなったりして疲労がどんどん蓄積していきます。
中敷きのある靴で仕事をしたり、時には爪先立ちなどをして疲れを軽減することは出来ても、一日が終わることにはどうしてもある程度の疲れが溜まってしまうでしょう。
翌日に残すとさらに辛い
その日の内に疲れを満足に取ることが出来ないと、翌日に残ってしまいます。
翌日に疲れが残ると朝起きた時に体のあちこちは痛みますし、頭もぼんやりとして上手く働きません。
しゃきっと目が覚めて素早く身支度をするのに支障が出るだけでなく、その日はすでに体が疲れた状態で仕事をしなければならないため、どうしても体が直ぐに辛くなってしまいやすいです。
前日よりも二倍の体力の辛さを感じるだけでなく、仕事にも集中出来ずにミスが起きやすくなってしまったりします。
翌日に疲れが残っていると、ダイレクトに仕事に悪影響が出てしまうため、出来るだけその日の疲れはその日の内に取ってしまった方が良いでしょう。
どうして立ち仕事は疲れやすいのか
立ち仕事は座り仕事に比べると、なぜこんなにも疲れやすいのでしょうか。
原因の一つに姿勢の悪さが挙げられます。
立っている時の姿勢が悪いと骨盤や背骨にずれが生じてしまいやすく、それがさらに疲れやすい体にしてしまっているのです。
また、姿勢の悪さだけが疲れやすくなるというわけではありません。
血行が悪くなりやすいから
人は心臓よりも低い位置に、血流やリンパが溜まりやすくなっています。
そのため、長時間座った姿勢や立った姿勢でいることでどんどん下半身に疲労が蓄積されていってしまいます。
しかし、座り仕事の場合は椅子に体重を預けているため、多少腰が痛んでも立ったままの姿勢よりはまだましと言えるでしょう。
立ちっぱなしの姿勢でいると、自分の体を足だけで支えなくてはなりません。
血流やリンパが下半身に蓄積されるだけでなく、重量も全て下半身にかかってきます。
そうなると特に下半身の血行が悪くなりやすく、疲れを感じやすくなってしまいます。
むくみとダルさの原因に
疲労が主に下半身に蓄積されることで、体がむくみやすくなります。
むくみが起きると痛みも感じますが、同時に体のダルさの原因にもなります。
さらにそこに姿勢の悪さが加わると、ずっと同じ姿勢のままでその場に立った状態でいることが困難になり、どうしてもいちいち姿勢を動かしたり、片足に重心を預けたりして落ち着かない状態になってしまいます。
その姿は傍から見るとあまり印象が良くないため、接客業の時にはマイナスになってしまいます。
長時間同じ姿勢をとるから
人は元々、長時間ずっと同じ姿勢のままでいることが苦手です。
例え正しい姿勢で立っていたとしても、意識してしっかりと立っているだけでもある程度の疲労が蓄積されていきます。
それが一日中ともなると、終わる頃にはくたくたになっていることが多いのです。
ただ立っているだけなのに疲れが溜まってしまうのは、全身に重力がかかっていることも関係しています。
疲れを抑えるには日頃の予防やケア・身体を冷やさない事が何より大事
毎日仕事をしていると、誰しも少なからず疲労感を覚えます。
特に一日中立ち仕事をしている人では、仕事が終わる頃にはぐったりと疲れてしまっていることも少なくありません。
しかし、予め疲れにくくなるようにと予防している人では、仕事の疲れが軽減出来、さらにはその日の内にしっかりと疲労を取り、翌日に残さなくてすみます。
少しでも疲労を抑えるためにも、日頃から予防やケア、入浴時に身体を冷やさないようにするなどしっかりと対策を取っていくように心がけましょう。